北ア 西穂高岳2909m ジャンダルム3163m 奥穂高岳3190m
sanpo.no.1064 24年8月21日(火)
コースタイム:4:30西穂小屋〜4:50丸山〜5:38独標〜6:12ピラミッドピーク〜7:04西穂高岳〜8:43間ノ岳〜9:53天狗ノ頭〜10:34天狗ノコル10:50〜12:55ジャンダルム〜14:34馬の背〜15:07奥穂高岳〜16:16穂高岳山荘 20.8奥穂高〜ジャンダルムまで行き、雷警戒で撤退しているが、4年ぶりに本夏リベンジする事になった。年寄りの冷水と言われない内にと機会を探っていたものであるが今の年からしてもう後が少ない。と言っても超難コース。単独では心もとないし思い切って信州生まれで学生時代山岳部で馴らした武やんに声をかけてみた。武やんはこの超難コースに快く応じてくれ、いつもの仲間O氏もニつ返事で快諾してくれて、合計年齢211歳のトリオグループでスタートすることになった。他のメンバーにも声かけようかなと思ったが日本一恐ろしいコースと聞いているのでとてもその気になれなかった。 前日、Oさんの運転する車で新穂高温泉無料駐車場に入り、観光客で満員のロープウエイに乗り継いで展望台に立つ。しばらく笠ヶ岳や焼岳などの展望を楽しんだ後、1時間余で西穂小屋に着く。受付をすませて小屋前のテラスで前夜祭。単独の山ガールを誘いビールで乾杯。 昨夜は部屋は空いていたが恐竜のようなイビキと、明日はやるぞと思うと殆ど眠れなかった。3時半頃、ゴソゴソと皆が起き出したので起きて準備をする。 朝食も弁当にしていたので廊下の隅で食べる。 4時30分頃、ヘッドランプを点けて出発。「いよいよ西穂〜奥穂高だ」緊張がみなぎる。 丸山、標高2452m 上高地 焼岳と後方は乗鞍岳 左:ピラミッドピーク 右:独標 4時50分丸山、標高2452mに着いた。 眼下にガスに覆われた上高地が、また後方には焼岳と乗鞍岳の山頂付近が夜明けの茜色に染まる。しばらく夜明けの展望を楽しむ。 西穂独標標高2701m 5時38分 西穂独標標高2701mに着いた。 ここまではすんなりと来た。登山者も多い。アベックがロープで確保しながら通過して行く。ヘルメットを着用する。この付近から登山者が少なくなる。ここから先は急激な岩峰の登り下りが始まります。 落石を起こさないように慎重に、3点確保で進みます。もちろん途中のカメラは御法度。小さな綺麗な高山植物があっても、写真に撮れません。 6時12分 ピラミッドピークに着いた。先には西穂が見える。 ピラミッドピークからの展望:左より西穂、間ノ岳、天狗岳、ジャンダルム、奥穂高岳 7時4分西穂高岳に着いた。 追い抜いて行く人も少ない。どこまで行くのですかとの問いに行ける所までと。 槍ケ岳が見え始めた。 8時43分 間ノ岳に着いた。ここまで来たら引き返せない。 間ノ岳の厳しい下りを振り返り思わずぞっとした。こんな所で落石に会ったら避けようがない。 9時53分 天狗ノ頭に着いた。 天狗ノ頭の下り 10時34分 天狗ノコルに着いた。 岳沢へのエスケープルートがあります。 昼食をとり休憩。 12時55分 奥穂分岐に荷物をデポし、ジャンダルムに着いた。 残念ながらガスに包まれ展望が効かない。 再び訪れることのないであろうジャンで一人づつ写真を撮る。 あたかも遺影を撮るように。 14時34分 馬の背に着いた。 ガスが濃くなり雨が降り始めた。ガスのお陰で深い谷の恐怖から逃れた。突き出たゴジラの背びれのような岩にしがみつきながら一歩一歩前進。馬の背を通り過ぎたところでカッパ上下を着込む。 15時7分ついに奥穂高岳に着いた。 やれやれ念願の西穂〜奥穂縦走が達成できた。 有難う。良い仲間と少し雨が降ったが天候に恵まれたことに感謝。 一人だけ登山者がおりシャッターを押して貰った。雨も直ぐに上がりガスの晴れるのを待つ。 少しはガスも晴れてきたがもう一つ。 16時16分 穂高岳山荘に着いた。 昨夜の山ガールが出迎えてくれた。彼女は20kの荷物を背負いテン泊。4時10分頃出発して12時前に到着したようだ。 我々は10k弱の荷物で4時30分出発し、16時16分到着だ。若い人は羨ましく思った瞬間であった。 それにしても情報通りの険しいコースだった。四つん這いの登り降りが多かった。豚皮の手袋が3箇所穴が空いた。可なり緊張して岩にしがみ着いていたのだろう。岩登りが出来て高所恐怖心がない人なら楽に行けるだろうが。 夕日に染まるジャンダルム 穂高岳山荘から カメラマンから写真をやってるんですかと言われた 武やん撮影 *写真、本文は稚拙で十分に表現出来ていないが、間違いなく日本一危険なコースであるというか、今まで歩いた中で最も険しい登山道でした。 翌日へ |